配線などをまとめるのに便利な結束バンドですが、一般的な結束バンドの素材はナイロン66と言われるものです。
このナイロン66には、水を吸収しやすいという性質がありますが、乾燥しやすいという性質もあります。冬の空気が乾燥するシーズンや、空調で湿度を低くするようにしている部屋などでは、ナイロン66の結束バンドは、乾燥しやすくなるでしょう。乾燥してしまうと、硬くなって強度は増しますが、衝撃等には弱くなるため、強い衝撃を与えたりすると、破断してしまう可能性が高くなるので注意しなければいけません。
また、乾燥すると潤いが失われるので、結束する作業はやりにくくなる傾向があります。結束作業をする際は、ある程度の水分を保持して潤いがある方がやりやすいでしょう。では、どうすればナイロン66製の結束バンドに水分を与えることができるのでしょうか。実はそんなに難しいことではありません。密閉した袋なかに、水で濡らしたスポンジとバンドを一緒に入れておくだけでOKです。
こうして1日くらい置いておけば、バンドに水分が吸収されて、もとの潤いのある状態に戻り、スムーズに結束作業ができるようになるでしょう。ちなみに、ナイロン66製の結束バンドは、乾燥から守るために密閉された容器に保存しておくのがいいかもしれません。屋外で使用する場合などは、塩害や紫外線などでも劣化する場合があり、注意が必要です。特に塩害などでは短期間に劣化してしまうことがあるので、別の素材のものを使った方がいいかもしれません。