ケーブルを束ねるのに大変重宝する結束バンドですが、外で使う場合には、注意しなければならないポイントがあります。
屋内で使用する場合と違い、屋外では結束バンドが強い紫外線にさらされたり人や車に踏まれたり高熱にさいなまれたりと、過酷な環境下に置かれてしまうことがあります。このような環境にさらされると、結束バンドはたちまち劣化してしまい切れてしまうこともあるでしょう。
屋外で使う場合は、紫外線に強いポリプロピレン製のバンドを使ったり、太くて頑丈なものを選択した方がいいかもしれません。屋外で結束バンドを使用するときに気をつけたいのは、紫外線などばかりではありません。塩化カルシウムにも気をつけましょう。塩化カルシウムが使われているもので私達の身近にあるものの代表例といえば、凍結防止剤などです。
凍結防止剤は、豪雪地帯などで道路が凍らないようにするために散布するものですが、これの主成分が塩化カルシウムに他なりません。この塩化カルシウムが結束バンドに付着してしまうと、わりと短い間にバンドがボロボロになってしまう可能性があります。塩化カルシウムからバンドを守るには、バンドをビニールなどで覆ってやるのも効果がありますが、一番確実なのは塩害に強い素材でできているバンドを使うことでしょう。塩害に強いバンドを使えば、野ざらしのままにしておいても大丈夫です。しかし、耐塩害性のあるバンドはけっこう高いので、費用対効果をよく見極めながら使っていく必要があります。
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