配線ダクトを取り付ける際には、必ず必要になることが位置決めの問題です。
一度設置をすると長きにわたって使い続けるものなので、位置決めをきちんとすることは重要です。初心者の方でも簡単にできる方法はいくつかあり、最適な方法を選択することで失敗を防げます。垂直方向に配線ダクトを施工する場面では、コーナー部分を使うことが一般的です。コーナーであれば曲がってしまうこともなく、綺麗に簡単に垂直にできますが、問題が起きてしまうのはコーナー以外での取り付けです。壁の中央など任意の場所に取り付けをする場面では、垂直定規を使う簡易的な方法もありますが、横方向との距離をメジャーで計測し、マスキングテープで予め目印を付けておくと垂直を保てます。
水平方向に配線ダクトを取り付けすることもあり、この方向が最も多用される使い方です。水平の場合は設置場所で異なり、床と壁の境目に取り付ける場合は誰でも簡単ですが、壁や天井などコーナー部分を使わない方法では、水平器を持っていると便利です。水平器はデジタル品もありますがアナログタイプでも十分に利用はでき、安く購入できるタイプがあるので1つ持っていると便利です。
広い面積の壁面や天井などに長いサイズの配線ダクトを設置する際には、水平を保つことが難しいと感じる可能性もありますが、水平器の利用と同時に目印用のマスキングテープを併用することにより、曲がらずに綺麗に施工は済ませられます。室内の場合は壁の下側の低い位置に取り付けることがありますが、巾木が付けられている壁の場合、通常は巾木の上に水平に施工する方法になり作業は簡単です。