配線ダクトは複数の配線を1カ所に集中させて終了することができるため、配線効率を高めるとともに様々なメンテナンスの際にも非常に便利なものとなっています。
特にスペースの狭いデータセンター等では配線ダクトを利用することによりスペースを有効に活用することができ、より多くのシステムを収容することができるため、広く利用されています。しかし様々な信号線が1カ所に集中することにより、トラブルを引きを過ごすことも少なくありません。その際にもそのトラブルを迅速に解決することが可能であるため非常に広く利用されるものですが、最も重大なトラブルとなるのが過電流による火災です。
通常は一定の電流値によりシステム側で制限がかかることになるため火災が発生する事は基本的にはありませんが、長期間同じ場所に収容したままになっているような場合、隣り合うテーブルがショートし火災を引き起こすなどの問題が発生することがあるのです。このような場合に備えて自己消火型の配線ダクトがデータセンターでは推奨されています。
自己消火型の配線ダクトは燃えにくい素材でできており、万が一火災が発生してもこれが燃え広がらないような特殊な素材でできているため、大規模な火災になることを避ける仕組みとなっています。日ごろからケーブルの被覆の状態などを確認しておくことはもちろんですが、万が一に備えて自己消火型の配線ダクトを利用することにより、最悪の事態を防ぐことができるため準備をしておくことが必要です。